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なぜ葬儀を行うのか
葬儀は「死」を受け入れる遺族のためにも大切な儀式
- 故人との仏縁を感じ、それを相続する。
- 故人の生前のご遺徳を忍び、感謝をする。
- 遺族が、葬儀を行うことで心の整理をする。
自分の命が永遠でないことは誰もが頭ではわかっています。ただそれについて深く考えることはせずに暮らしているのが現実です。
身近な人や知人の葬儀というつらく悲しい出来事にであうとき、私たちは一人一人の存在 の尊さをあらためて感じます。
死を恐れる気持ちはだれにでもありますが、仏教では「死もまたわれらなり」と受け止め 精一杯の命を生きていくことが重要だと教えています。
深い悲しみの中で自分が精一杯確かな人生を歩んでいくことを、故人から願われているの だと理解することそれが故人からの最後の贈り物です。
葬儀は故人だけでなく、いまを生きているひとにとっても人生の大切な通過点なのです。
大切な人の命が失われる事は、精神的にも社会的にも重大な状況を作り出します。 その事実を受け止めそれぞれがその事実から回復していく為に葬送儀礼が必要になるのです。
大切な人への切実な想い、遺された者の深い悲しみ、それらを共有する人たちと共に手厚 く故人を葬ることが葬儀を行う意義なのではないでしょうか。
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