仏壇について

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仏壇は家の小さなお寺です。

 葬儀が終わり四十九日の法要までに仏壇を用意するのが良いと言われますが、遅くとも一周忌までには揃えておくと良いでしょう。
 仏壇は本来ご本尊を祀る、いわば宗派の仏堂を家庭用に小さくした作りになっています。つまり、故人や祖先にお参りする道具というよりも、仏壇は本山の仏堂のミニチュアなのです。ご本尊を祀りいつでもお参りできるようにできたのが仏壇です。そのことから、故人が亡くなったから用意するというのは本来おかしな話、ということになりますが、住宅環境などの問題から、家族が亡くなったときに購入するという方が増えたことで、現在は四十九日、もしくは一周忌の法要までに買いそろえるというご家庭が増えています。

 仏壇に必要なのは、ご本尊と仏具です。また、花立て・ろうそく立て・香炉の3つは「三具足」と呼ばれ、各宗派共通の仏具です。宗派によって違いがありますので必ず事前に僧侶に相談しましょう。

購入・買い替えの法要。

 仏壇を購入したら僧侶を招いてお経をあげてもらいます。宗派によって異なりますが、「魂入れ」や「お根性入れ」と呼ばれ、ご本尊に命を吹き込む仏事とされます。
 仏壇を買い替えをする際は、「魂抜き」「お根性抜き」といわれる法要を行ってから、新しい仏壇への仏事(還仏法要・御移徒)を行います。僧侶を招いて二つの仏壇にお経をあげてもらいましょう。
 古い仏壇は新しく購入した仏具店に引き取ってもらうのが一般的です。

お参りの仕方。

①仏壇の扉をあける
朝起きたら身支度を整えすぐに仏壇の扉を開けます。

②仏飯・お水をお供えする
お水かお茶をお供えします。

③ろうそくを灯す・線香をあげる
線香1本にろうそくで火をつけ、香炉に立てます。

④リンを鳴らしお経、お念仏を唱える
お経、お念仏は宗派によって違いますので僧侶に聞きましょう。

⑤リンを鳴らして合掌・礼拝
お経をあげない場合はリンは鳴らしません。

⑥ろうそくを消す
息を吹きかけて消すことはタブーとされています。手であおいで消します。

⑦仏飯を下ろす
お勤めが終わったら仏飯をおろして「おさがり」としていただきます。

宗派によって仏具は異なります。必ず菩提寺の僧侶に確認をしてから購入しましょう。なお、浄土真宗で は「お仏壇」ではなく「お内仏」と呼ばれます。お参りの仕方も異なりますので僧侶に確認をしましょう。

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